鹿児島の障害者施設「しょうぶ園」さんの見学メモ。
就労継続支援B型(一部、生活介護)の
木の工房。
15名の利用者さんに、支援員3名と言われてた気がします。
削りたての木の香りが清々しく気持ちのよい工房内。
とんとんとんとん…!
ノミと木槌で木を削って削って、削り出しの器を作られているところ。
目印の線は支援員さんが引かれているそう。
器が動かないようにまわりを固定して
削りやすい工夫がされています。
こちらは機械を使った削り出しの器。
熟練の利用者さんがいるのだとか。
機械類も充実していました。
こちらは、これから漆塗りをするお盆。
広々とした工房内には、漆塗り作業室も。
が、写真撮り忘れ。
分かりにくいけど、お盆の表面には一面にうっすらと線が入っています。
これは、ひとつひとつノミでつけた模様。
こういう手の込んだ作業は、ハマる方にはハマる。
障害特性を活かした商品の付加価値の付け方がすばらしい。
何に使うものか聞きそびれましたが
長い木材を曲げる技術まで。
これは木工経験のある支援員さんのお仕事。
工房内の一室では、4名の利用者さん達が
それぞれ机で四角の箱を回す装置を
ぐるぐるぐるぐる。
回すとカラカラカラ…と中から音がします。
四角の箱の中身はこれ。
やすりを箱の内側に付けてあり、
木を削って作ったボタンをいくつか入れて回すと、ボタンの角落としができる!
という仕組み。
工房は就労継続支援B型(仕事がメイン)ですが、このお部屋だけ、もう少し障害が重い方向けの生活介護事業所。
楽しみながらも自然と仕事となる工夫がされています。
大きな木のブロックから手で削り出したり
機械で削り出したものは漆塗りをしたり。
あえて手間をかけ、時間をかけ、
障害のある人々だからこそ作れるものを。
そこに焦点を当てた職人気質な
モノづくりの現場でした!
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